レベル?カテゴリー?

込み入った感じですが・・

「私の操縦士としての『レベルは?』とか、私の機体の『カテゴリーは?』みたいな質問を受けることがあります。

確かに、「レベル」や「カテゴリー」といった言葉は、そのように使われることが多いと思います。しかし、ドローンに関してのこれらの言葉は、別の意味で使われます。

まず、「レベル」ですが、政府が取り組む「空の産業革命」に向けた道筋を表すものです。飛行技術の到達点をそれぞれ、レベル1から4で表しているのです。
レベルの区分はこのようになっています。
レベル1:ドローンを目視内において、手動で操縦
レベル2:ドローンを目視内において、自動操縦
レベル3:ドローンを目視外において、無人地帯の上空を飛行
レベル4:ドローンを目視外において、有人地帯の上空を飛行

つまり、ドローンが操縦士の見えないところでも経路を外れず、下に人がいても安全に運行される姿をゴールとしているわけです。今は「レベル3.5」という中間目標的な設定もされています。いずれにしても、一般のドローン・ユーザーが気にかける必要は、あまりないと思います。

次に「カテゴリー」ですが、これは飛行許可・承認に関わる事項なので、ユーザーが気にかける必要があります。

ドローンというのは、必ず飛行許可・承認を受けないと飛行させてはならないというものではなく、飛行させてはいけない「空域」と「方法」で飛行させたい(これを「特定飛行」と言います)ときに、「この条件をクリアすれば、飛行させてもいいですよ」というのが飛行許可・承認です。

カテゴリーというのは、こういう飛行させるのなら、この条件が必要という形で区分されているということです。
カテゴリーの区分はこのようになっています。
カテゴリーⅠ :特定飛行に当てはまらず、飛行許可・承認は不要
カテゴリーⅡ:特定飛行で、飛行経路下に人が立ち入らない措置
カテゴリーⅢ:特定飛行で、飛行経路下に立入制限措置なし

カテゴリーⅡ、Ⅲの飛行させるには、それ相応の性能を持つ機体と、操縦士の資格が必要になったり、操縦士以外の人員を配置して飛行経路かに人が立ち入らない措置を取ったりということが必要になるのです。